ハードコンタクトのはずし方1
ハードコンタクトのはずし方1
ハードコンタクトのはずし方にはコツがあります。そのコツがよくわからずにはずすことができないと言う方が意外に多いのです。またそのことが理由でハードコンタクトの使用をあきらめてしまったと言う方も数多くいるのが実情です。しかしコツさえつかんでしまえばほとんどの方がこの方法でハードコンタクトをはずすことができるのです。中にはまぶたの形状などの関係でこの方法でははずすことができない方もいらっしゃいます。そういう方には他のはずし方もありますので、まずは一番オーソドックスなこの方法を覚えてくださいね。
鏡を真正面から見た時に黒目が目の中央に位置するようにセットします。そして黒目の上にレンズがのっていることを確認します。
【ワンポイントアドバイス】
①この方法は黒目の上にレンズがのっているということが大前提のはずし方です。白目にずれている場合などはこの方法でははずせませんので必ずレンズの位置を確認してください。
②鏡を真正面に見るということは黒目を目の中心に位置させるということです。ところが多くの方が右目のレンズをはずそうと鏡を見る時に右目が前に出ます。右目が前に出たままで鏡を見ると黒目の位置は自然と外側に寄ってしまいます。むしろ右目をはずす時には顔の左側を鏡に近づけるようなイメージを持つくらいでいいかもしれません。肝心なのは鏡を見たときに黒目が目の中心に位置することを強く心掛けることです。
鏡を真正面に見たままで、目を出来るだけ大きく見開きます。その状態で右手人差し指の先端を上まぶたの目じりのまつ毛生え際部分を押し上げるように当てます。その指をを垂直に立て、下まぶたの目じり部分を押さえます。しっかりと押さえたままで耳側の方向へやや上方に引っ張ります。そして軽くまばたきをするとレンズが上下の目のフチに挟まれて外に出てきます。その際の引っ張る力加減によってはレンズが勢いよく外に飛び出すこともありますし、下に落ちることもありますので、反対側の手で目の下に受け皿を作ります。
【ワンポイントアドバイス】
①この方法はハードコンタクトのサイズより目を大きく開けることが大前提です。目を大きく見開きながら指で目じりを押さえ、斜め上方に強く引っ張ります。そのことにより目のフチ(上下のまつ毛の生え際のこりこりした部分)が引っ張られ黒目に押さえつけられるような状態になります。そのためレンズは上にも下にも動けないような状態になります。そこでまばたきをするため、ハードコンタクトは上下のフチに挟まれて外に飛び出すわけです。
②通常誰の目でも目じりを引っ張ると瞼裂幅(目の開いている幅)は小さくなります。しかしレンズよりも小さくなってしまったらレンズははずれません。そのため自身で目を大きく開けながら引っ張るわけです。そうすることにより、引っ張っても小さくなる程度が最小限で済むわけです。コツは「目を大きく開けながらある程度の力で引っ張ること」です。
③次にある程度の力で目じりを引っ張り、そこで瞬きをするわけですが、瞬きをするときに引っ張っていた手が緩んでしまう方が非常に多いのです。引っ張っていた指が緩むと言うことはつっかえがなくなると言うことですからレンズは取れなくなります。大切なのは「引っ張ったままで瞬きをする」と言うことです。
④理想的な外れ方は、ハードコンタクトがまつ毛におわん状に挟まって取れる状態です。あとはまつ毛に挟まったハードコンタクトを指でそっとつまみ、取ってあげてください。ただし、必ずしもそうなるわけではありません。受け皿にした手の中に落ちることもあるし、場合によっては手を飛び越して外れてしまうこともあります。そのため慣れるまでは(感覚がつかめるまでは)テーブルの上にタオルをひいて、万全の状態ではずすことをお薦め致します。