AXIS(アクシス:乱視軸度)
人間の角膜の形状は見た目はまん丸い球面状に見えますが、実際には生理的にラグビーボールを横に置いたような形状をしています。つまり縦のカーブがきつくて、横のカーブが緩やかと言うことです。しかしその差(歪みの度合い)が強い方がいます。このことを一般的に角膜乱視と呼んでいるのです。つまり歪んでいるから乱視という症状が出てきている訳です。ですからそれを元の通り丸い形に戻してあげれば乱視は矯正できるわけです。今、漠然の縦のカーブと横のカーブという表現を致しましたが、この二つのカーブは互いに垂直に交わっていますが、その縦横のカーブの位置は人によって異なっています。例えば(90°と180°、10°と170°、20°と160°)という具合です。つまり乱視には方向があるのです。そしてそれは人それぞれ個人差があるわけです。方向があるということは矯正するときにどの方向を矯正するのかというものを指定しなくてはなりません。それがAXIS(軸度)なのです。従ってこんな表記になります。CYL-1.00DAXIS 180°。これは乱視用のレンズを180°の向きにセッティングしなさいという表記なのです。