ハードコンタクトを装用中に泣いても大丈夫ですか?
ハードコンタクトを装用中にはたとえ泣いていなくても涙がたくさん出ることはあります。例えば目にゴミが入ったり、冷たい風に当たったり、あくびが出たり・・・。慣れてしまえばどうということはありませんが気をつけておかなくてはならない二つ。一つは涙がたくさん出てきたときの見え方について。もうひとつはレンズの紛失についてです。
ソフトコンタクトが含水性(水を含む)のレンズであるのに対し、ハードコンタクトは疎水性(水をはじく)のレンズです。適度な涙は必要ですが、それ以上に涙が出てくるとソフトコンタクトのようにレンズが涙を吸収しませんのでかなりうるんだ見え方になります。車のフロントガラスに雨が降り、ワイパーをしていない状態と言えばわかりやすいでしょうか。従って目にゴミが入ったり、目がしみたり、喜怒哀楽に伴う涙がでたり・・・。普段より多く涙がでれば見え方は悪くなります。もし車の運転中であれば危ないですし、テレビや映画等を見ていてもうるんで画面が見えなくなってしまいます。
またハードコンタクトは黒目の上に直接のっかっているわけではなく、黒目の上にある涙の上に浮かんでいるような状態なのです。その上にさらに涙がかぶさり、表面張力によりレンズが黒目にくっついているわけです。涙が必要以上にでるとレンズの動きが大きくなり、ちょっとした拍子にズレてしまったり、外れてしまったりということにもなりかねません。
もし涙が通常よりも多く出ている場合には、不用意に目を触らずに軽く目をつぶり、ハンカチやティッシュなどでそっと瞼の上から目を押さえ、余分な涙を吸い取ってあげるといいでしょう。そうすることにより普段の見え方に戻り、レンズが動きやすい状態も改善できます。もちろん目にゴミが入ったり、痛みが原因で涙が出ているような場合には、レンズを外す事が一番です。