ハードコンタクトを装用中、夜間の照明が気になるのですが?
ハードコンタクトは大まかに言ってしまえばプラスチックのような素材でできています。プラスチックは水分をはじく性質を持っています。
ハードコンタクトにまだ不慣れな内は涙液も多く分泌されているので、自然と視界はうるみがちになります。夜間の信号やビルの明かり、イルミネーションなどをうるんだ目で見るとどうなるか。滲んですっきりとは見えませんね。
ハードコンタクトに慣れてくると涙液の分泌量も治まってきますので、少しずつそのうるんだ見え方は改善していくものです。
ただし上記とは別に下記のようなことも考えられます。ハードコンタクトは黒目よりも小さく作られていますので、黒目の下の方に位置した時には図1のようになります。瞳孔:光の通り道がレンズの周辺部にかかってはいません。
しかし人間の瞳孔は目に入る光の量を調整する働きがあります。つまり明るいところでは瞳孔を小さくし、光の入る量を抑制します。また暗い所に行くと光の量を求めて瞳孔は大きくなります。それを示したのが図2です。瞳孔が大きくなることにより、光の通り道がハードコンタクトのフチの部分にかかってしまっているのがわかるかと思います。そうすると暗いところで照明がまぶしく見えたりと言った症状が出てくるわけです。それが気になるということになると、ハードコンタクトのDIA=S(サイズ)を大きくすれば完全にその症状がなくならないまでも改善はされます。いわゆる標準サイズではなく、特注レンズになるということです。
しかしハードコンタクトの大きさが適正であったとしても、夜の街涙液が多く出れば少なからずまぶしさは感じるものです。それはハードコンタクトの材質的なものなので、多少は我慢が必要かもしれませんね。