スティープBC(スティープベースカーブ)
ハードコンタクトを購入する際にはその人その人の黒目のカーブに合わせたレンズを購入しなくてはなりません。そのカーブの度合いを数値化したものをBC(ベースカーブ)と呼んでいます。日本語で言うと「角膜曲率半径」と言い、単位は「mm」で、レンズの種類により若干異なりますが、ほとんどのレンズは0.05mm間隔で作られています。例えば7.60mmや7.65mm、7.80mmや7.85mmと言うように表記されます。通常のハードコンタクトのBCは球面なので、縦横のカーブは同じです。ただ実際に人間の黒目の形状は縦横のカーブが同じ言うことはありません。その差が激しい場合、角膜乱視が強いと言うことになるわけですが、そのような方たちが快適に装用出来るようにするためには出来るだけその角膜の形状に近いカーブのハードコンタクトにする必要があります。つまり縦横のカーブの異なるレンズと言うことです。そうして作成されているのが、バックトーリックタイプのハードコンタクトなのです。その場合2つのカーブが存在することになりますが、カーブのきつい方を「よりカーブが急という意味で」Steep(スティープ)BCと表現しています。