ハードコンタクトとスポーツ
ハードコンタクトを初めて使用される方は勿論のこと、この点では意外と悩まれている方も多いと思います。特に中高生の方では、授業で体育がありますから尚更です。
ハードコンタクトを使用したままでスポーツをする場合、問題となるのは外れて紛失してしまうこと、目に何らかの衝撃等を受けレンズが破損して目を傷つけてしまうなどのトラブルです。紛失したらまた購入しなくてはなりませんから深刻な問題には違いありません。
ハードコンタクトは黒目より小さく、瞬きのたびに黒目の上を動くレンズです。従って急激な視線の移動やちょっとした拍子にズレたり外れたりすると言う短所があります。一方ソフトコンタクトは黒目より大きくて柔らかいため、ズレにくい、外れにくいという長所があります。ですから一般的にはスポーツをする場合はソフトコンタクトにした方がいいと言われるわけです。
しかしハードコンタクトを選択された以上そこには何らかの理由があるわけです。例えば「乱視が強い」とか「ケアが簡単」とか「維持費が安上がり」などなど。ここではハードコンタクトとスポーツに関して説明をしてみます。
まずハードコンタクトでは絶対に避けた方がいいスポーツの一例を挙げます。
★柔道 ★空手 ★ボクシング ★相撲 ★アイスホッケー ★ラグビー ★バスケットボール等の相手と組み合ったり、激しく接触する可能性の高い格闘技系要素のきわめて強いスポーツです。これは言うまでもなく目に直接的にも間接的にも衝撃が加わる可能性が高いということです。この場合目の中でハードコンタクトが破損し、目にキズをつけてしまう恐れがありますのでまずは避けた方がいいスポーツです。
★水泳
目に水がかかればあっという間にレンズは流されてしまい、見つかる可能性は極めて低いのでNGです。よくゴーグルをつけるなら大丈夫ではないか?と思われるかもしれませんが、プールや海ではどこから水がかかるかわかりませんから、「ちょっとゴーグルを外した瞬間に」なんてことも十分考えられます。やめておいいた方が無難でしょう。
これから紹介するスポーツの一例は決して「ハードコンタクトをつけて出来るスポーツ」として紹介をするわけではありません。それぞれのユーザーさんがハードコンタクトに慣れ、ご自身で「このスポーツならハードコンタクトをつけたままできるのではないか」と言う判断の元「使用しているユーザーさんがいる」と言うことです。
★ジョギング ★ダンスやエアロビクス ★陸上競技 ★スキー ★卓球 ★バドミントン ★テニスなど ★ソフトボール ★野球など
但し卓球やバドミントン、テニス、野球等は程度問題が出てきます。どちらかと言うと遊び感覚でするレベルであればハードコンタクトを使用しながらされている方もよく耳にはしますが、これが高校野球を始め、部活動等でかなりハードに取り組んでされているようなプレーであると紛失等の可能性は高まります。また陸上競技などでもグランドでする場合、砂ぼこりなど立ったりするとハードコンタクトはかなり厳しい状況となりますので、そのあたりも注意が必要ですね。
以上簡単に説明致しましたが、ハードコンタクトと言うレンズは慣れてくるとどのような動きをするとズレたり外れたりしやすいのか? あるいはこの程度までなら大丈夫、とか今の感覚は外れそうだな、等が感覚的にわかるようになってきます。そうすることによりご自身の中で「できるスポーツとできないスポーツ」の振り分けが出来てきます。従って十分に慣れるまでは使用しないことをお薦め致しますし、仮に慣れてからも、外れてなくしてしまうとういうことも十分考えられますから、最終的には自己責任において使用すると言うことになります。中には日常生活はハード、スポーツの時はワンデータイプの使い捨てコンタクトを使用するなんていう方もたくさんいらっしゃいます。是非参考にしてみてはいかがでしょうか?