白目にズレた時のなおし方
ハードコンタクトは、黒目に酸素を送り込むために常に黒目の上を動いています。そのため涙が通常より多く出ている時などは目の中でレンズがズレやすい傾向があります。ただ涙の量が落ち着いてくるとぐっとレンズの動きは安定してズレにくくなります。
ズレやすいときとは?
★ハードコンタクトの使い始めの時(初心者の場合)
★泣いた直後やゴミが入って涙がたくさん出た直後
★脇目を見た状態で瞬きをした時
★特に強度乱視の方で上方視、側方視した状態で瞬きをした時
★不用意に目を触ってしまった時
【ワンポイントアドバイス】
ハードコンタクトが白目にずれてしまった場合、まずは慌てないことです。レンズが白目の奥の方に入ってしまっても取れなくなることはありません。また白目の部分は黒目と比較してとても丈夫な膜でできていますので心配は入りません。
まずズレてしまったハードコンタクトが目のどこにあるのかを確認します。痛みがなくても、何となく通常と違う異物感を感じると言う方もたくさんいるので、その異物感の感じる方向を探せばいいのですが、中には異物感も何も感じないと言う場合もありますので、その場合は鏡を利用して探していきます。
【ワンポイントアドバイス】
①出来ることなら、普段からコンパクトな手鏡を携行できればしてくださいね。
②探したい方向と反対の位置に鏡を持ち、目だけを鏡の方に向けます。例えば目の上の方を探したい場合は顔を真正面に向けたまま鏡を下の方に持ち、顔の位置はそのままで目だけ鏡の方を見ます。その状態で上のまぶたを上方に持ちあげると、かなり上の方まで探すことができます。下の方を探す時は鏡を上の方に、左側を探す時には鏡は右側に、右側を探す時には鏡は左側に置き、目だけをそちらに向けて探します。
もしハードコンタクトのズレた場所がかなり上の方にあった場合、非常になおしにくいため、上の図のようにしてレンズを下の方に降ろしてきます。
レンズの下の方に降りてきたらイラストの通り、レンズのある位置と反対の方向に鏡を持ち、目だけを鏡の方に向けます。示された位置を人差し指で押さえレンズを固定させた状態で鏡をゆっくり正面に戻すと同時に、ハードコンタクトをゆっくりと黒目に誘導します。