BC(ベースカーブ)
人間の角膜(黒目)は球面の形状をしています。そしてその球面の曲がり具合には個人差があります。例えば黒目をボールに例えてみるとよくわかります。
バスケットボールとバレーボールはどちらが大きいでしょうか?バスケットボールですね。それぞれの球面の度合いを考えてみると、バスケットボールの球面の度合い(以降カーブと表現)の方が緩やかで、バレーボールの方がそのカーブがきついですね。つまり身体の大きな方と小さな方がいるのと同様、黒目のカーブも大きめの方もいれば小さめな方もいるわけです。
ハードコンタクトを購入する際にはその人その人の黒目のカーブに合わせたレンズを購入しなくてはなりません。そのカーブの度合いを数値化したものをBC(ベースカーブ)と呼んでいるわけです。日本語で言うと「角膜曲率半径」と言い、単位は「mm」で、レンズの種類により若干規格は異なりますが、ほとんどのレンズは0.05mm間隔で作られています。
例えば7.60mmや7.65mm、7.80mmや7.85mmと言うように表記されます。これは半径7.80mmの円を描いたときと同じカーブをしているという意味です。数字が大きければ大きいほど平らに近く、小さければ小さいほど曲がり具合がきついということになります。
例えばBCの大きな方に小さいBCのレンズを装用すると圧迫感を感じたり、黒目とレンズが擦れたり、涙液交換が思うように行かずに傷になったりすることがあります。またBCの小さい方に大きなBCのレンズを装用すると外れてしまったり、目の中でズレてしまったりすることが出てきます。いずれにしても目のカーブに合わせたBCを選択することがとても重要だということです。