左右同じデーターなので区別なく使用しても大丈夫でしょうか?
ハードコンタクトは、ソフトコンタクトと比較するとBCがかなり細かく細分化されています。その点では左右同一データーのハードコンタクトを使用している人はソフトコンタクトと比較すると少ないのではないでしょうか。
理屈上、同一データーのハードコンタクトを使用しているのであれば左右どちらに入れても問題はありません。
ハードコンタクトだけではなく通常、初めてコンタクトレンズを使用する方は眼科さんで装用指導を受けます。その際に一般的にはコンタクトの着脱は常に一定のルールを決めるように指導されます。例えば右利きの方であれば、コンタクトレンズのつけはずしは「右から入れて右からはずす」、「左から入れて左からはずす」と言うように。そのように身体に覚えさせることによって左右が分からなくならないようにしているのです。
仮に左右同一データーのレンズであってもそれは変わりません。理由は以下の通りです。
●今回、偶然にも左右のデーターが同じでも、次回作成するときには変わる可能性も多々あります。初めから左右をしっかりと分けて装用するという癖をつけることはその点でも大切です。
●酸素透過性ハードコンタクトの寿命はおおよそ2~2.5年位と言われていますが、仮に途中で紛失や破損をして片眼だけレンズを交換した場合、同一レンズであっても新しいレンズと古いレンズが混在することになります。レンズの交換時期に関しても左右の区別をつけておくことは大切です。
もし同一データーのレンズを今まで気にせず、装用していたのなら早いうちにご自身でどちらかのレンズを右(あるいは左)に決めて、今後は分けて装用することをお薦め致します。元から異なるデーターのレンズを使用していた方で左右が分からなくなってしまった場合は、レンズを作成した眼科さんに持参すれば、データーを測定し、正しい状態を教えてくれるはずです。