ニチコンEX-UVトーリック (乱視矯正用)
2018年3月に再生計画の認可を受けていた(株)日本コンタクトレンズと子会社の(株)日本コンタクトレンズ研究所は、5月1日に名古屋地裁に民事再生手続きの廃止を申請し、事実上倒産致しました。それに伴い販売が終了しています。
ニチコンEX-UVトーリックは「バックトーリックレンズ」と呼ばれる乱視矯正用の酸素透過性ハードコンタクトです。
乱視とはどのような状態を言うのでしょう?人間の角膜の形状は見た目はまん丸い球面状に見えますが、実際には生理的に若干ラグビーボールを横に置いたような形状をしています。つまり縦のカーブがきつくて、横のカーブが緩やかと言うことです。
しかしその差(歪みの度合い)が強い方がいます。このことを一般的に角膜乱視と呼んでいるのです。つまり歪んでいるから乱視という症状が出てきている訳です。だからその歪みを丸い形状に近付けてあげれば乱視は矯正できるのです。
デコボコ道を歩きやすくする時に硬い板とやわらかいシートがあればどちらを使うでしょうか?ハードレンズが乱視の矯正に適し、ソフトレンズが不向きなのはそこに理由があります。
ところが通常のハードレンズは球面の形状をしていますので、歪みの度合いの強い方が装用すると、乱視は矯正できるもののフィット感が悪いためズレやすかったり、外れやすかったり、また強い異物感を感じたりして良好に使用することができません。
ニチコンEX-UVトーリックは「バックトーリック」つまり、レンズの内面のカーブをその方の歪みに近い形状に製作することのできるレンズなのです。そのため快適な装用感と良好な見え方を提供できるのです。
他にも高い酸素透過性とUVカット機能も兼ね備えているので安心して使用できるレンズなのです。
●DK値・・・150
●Dk/L値・・・88
●レンズカラー・・・ブルー
●BC(ベースカーブ)・・・6.50~9.00(0.05間隔)
●PWR(度数)・・・±0.00~-25.00(0.25間隔)
●S又はDIA(レンズ径)・・・8.5、8.7、9.0(標準サイズ)、9.3、9.6
●連続装用・・・可能(最長1週間)