アイミーサプリームフロントトーリック(乱視矯正用)
アイミーのハードコンタクトレンズの製造をしております株式会社日本コンタクレンズの倒産を受けまして、2018年5月以降、アイミーサプリーム・フロントトーリックは受注を停止しています。予めご承知おき下さい。
アイミーサプリームフロントトーリックは残余乱視(ざんよらんし)矯正用の酸素透過性ハードコンタクトです。
バイトーリックも乱視矯正用のハードコンタクトですが、フロントトーリックはバイトーリックとは異なるタイプの乱視を矯正するハードコンタクトです。
そもそも乱視とはどのような状態を言うのでしょう?人間の角膜の形状は見た目はまん丸い球面状に見えますが、実際には生理的にラグビーボールを横に置いたような形状をしています。つまり縦のカーブがきつくて、横のカーブが緩やかと言うことです。しかしその差(歪みの度合い)が強い方がいます。このことを一般的に角膜乱視と呼んでいるのです。つまり歪んでいるから乱視という症状が出てきている訳です。
人間の目には角膜とは別にもう1種類の乱視が存在しています。それは目の中にある水晶体という部分です。角膜も水晶体もカメラで例えると「レンズ」に該当する部分です。この水晶体も角膜と同様、まん丸い形状ではなく、むしろ角膜とは逆にラグビーボールを縦に置いたような形状、つまり縦のカーブが緩やかで横のカーブがきついということです。
通常言われる「乱視」とは角膜と水晶体の乱視が合わさったものを指しています。そしてこの2つの乱視は打ち消しあうように作用しているケースが結構あるのです。メガネにおける乱視の矯正はこの両方の合わさった乱視を矯正しますので問題はないのですが、コンタクトレンズの場合、角膜の上に乗せますので、角膜の歪み(角膜乱視)は矯正できるのですが、目の中にある水晶体の乱視は矯正することができません。
つまりこういうことです。角膜の乱視と水晶体の乱視を合わせた乱視を全乱視と言いますが、全乱視がない方(例えば簡単に説明すると:角膜乱視(+1)+水晶体乱視(-1)=全乱視0)がハードレンズを装用すると角膜乱視だけが矯正されます。そのことにより前述したバランスが崩れて水晶体乱視(-1)がでてきてしまうのです。そのことを冒頭にある残余乱視と言っています。アイミーサプリーム・フロントトーリックはそのようなタイプの乱視で良好な視力が得られないという方用に用意された乱視矯正用のハードコンタクトなのです。
●DK値・・・136
●Dk/L値・・・52.3
●レンズカラー・・・ラベンダー
●BC(ベースカーブ)・・・6.50~9.00(0.05間隔)
●PWR(球面度数)・・・+3.00~-25.00(0.25間隔)-10.00以上は0.50間隔
●PWR(乱視度数)・・・-0.50~-2.00(0.25間隔)
●S又はDIA(レンズ径)・・・8.0~11.0(0.1間隔)